2009.07.09

魔法の手の糸作り@山形3日目

今日は室内の作業。
ヌカ漬けが終わり、木の色の戻った皮を糸にする。
1_221_2まずは、3~5mmに裂いて、指の間に挟む。
1_222_2そして、さささーーと裂いていく。
1_224_2

1_237_2つなぎ方がスゴイ。

裂いた糸の真ん中を割り、その中に先を入れる。
1_239_2右手の親指と人差し指で手前に過撚し、向こう側へクリッとまわすとよじれて一体化。
マフラーのフリンジを作る要領ね。

芭蕉布は機結びで結び目が見えるけど、これはどこにも結び目が出ない。
1_251_2どんどんつないで長くしたら、親指を使って「へそだま」を作る。

(左)見本のへそだま 
(右)私のへそだま
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へそだまを水に浸して、糸車で撚りをかければ糸のできあがり。
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作品を販売しているところで見たら、編んでいるものは撚りを入れていなかったので、私は撚りかけせずに持ち帰ってきた。
私たちが出来る作業はここまで。
織りはやる時間がないので、織り室を見せていただいた。

織りも霧吹きで水分を与えてから。小管も濡らしておく。
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縦糸が切れたときも、あの撚り撚りで結び目は作らない。
これはなかなかカルチャーショックだった。
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木によって色がちがう。この素朴な色合いは自然から取れる糸の味わいだね。
織った布も一色じゃない。自然の色のグラデーション。
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これで3日間の実習は終わりました。
質問、それぞれの感想を述べて、濃い時間を振り返り、時間をかけて作った糸をいただいて帰ります。

帰りの電車では新潟まで同室の6人と大盛り上がり。
笑いすぎで楽しくて、もう本当に別れがたい最後の時間。
日本海側を走る特急「いなほ」は、ちょうど夕陽とともに走りました。
いろいろあったけど(それは次の番外編で)、私はいやな思い一つしなくて、友達にも恵まれて楽しい時間を過ごすことができた。
天気が良かったのも大きかったなあ。1,2日目の作業は雨だったら疲労度倍増だったかも。
親愛なる316号室のみんな、本当にありがとう。

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2009.07.08

川へ糸洗いに@山形2日目

昨夜降っていた雨も上がって曇りがち。このまま降らなければいいけど。
作業はダイジェスト版なので、昨日ドラム缶に入れたヤツとは別に今日作業できるよう、もう煮てある物が用意してある。
麻布で落し蓋、ちゃんと真ん中に穴を開けて。
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足で踏んだり、手でもんだりして繊維を柔らかくしてはがしやすくする。
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ぐるりとなっていたものをまっすぐ1本ずつにのばし、根元の方から1層ずつはがしていく。
「へぐれだて」という。
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もむと網目のような繊維が見えてきて、はがすと薄いレースのよう。
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1枚の皮から全部で10枚くらいとれるかな?
はがしてみると途中から2枚になってしまったり、細くなってしまったり、根気のいる作業だった。
1_178お昼を食べている頃には、外はいい天気。

これからはがした皮を川で洗う「しなこき」作業。
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1_188石を使って皮をしごいていく。
アクや汚れが落ちて、繊維だけが残る。
柔らかい部分は繊維がちぎれて流れていってしまったり。
みんな黙々と作業してる。っていうか、ハマる作業。
天気がいいので川遊びの気分♪
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洗った繊維は2昼夜ほどヌカ漬け。
木灰汁で煮たために黒くなってしまっているので、元の木の色にもどすためと、繊維を柔らかくするため。
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今日の作業はここまで。
迎えのバスまで時間があったので、織りコース以外の人はコースターの織り体験をしていた。
織りの楽しさ、わかって欲しいなー。

今日も一日、肉体労働というか中腰作業が多くて疲れた。
すっかり日焼けしてしまい、そしてビールがうんまい。
そして夜の部屋もすっかり盛り上がり、レポートの下書き書いたり、語り合ったり。
ほかのコースの人とはもう会えないかもと思うと名残惜しくて。

明日はすでにヌカ漬けが終わっているものを、やっと糸にする。
明日が最終日なんて信じられない。

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2009.07.06

木から糸が採れるって誰が見つけた?@山形1日目

無事帰ってきました。山形合宿。
一言で言えば「疲れたけど、めっちゃ楽しかった~♪」
来年参加する同級生がいるので、写真満載で詳しくレポします。

まずはシナの木の伐採。しな織り協同組合の方がチェーンソーで倒してくれ、枝を切り落としてくれる。
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次に樹皮をはがす作業。
とっかかりを一ヶ所つけてそこから1枚はがし、ぐるりと全部はがしていきます。
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樹皮をはがす道具。名前はないらしい。
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一度手を入れると気持ちいいくらい、べりべりっとはがれてくれる。
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樹皮をはがした後の木は、真っ白で、水分をたくさん含んでつるつるだった。

シナの木の伐採の旬は梅雨時期。
1_044_2木が水分をたくさん含んで樹皮がはがしやすい。

樹皮はたたんでお持ち帰り。

この後、山歩きをしながらシナの木やぜんまい、わらびなどについてお話してもらう。
昼食をはさんで、センターに戻り次の作業開始です。

1本分の樹皮を三等分くらいにして外皮をはがす。使うのは剥がしている内側の部分。
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この後、丸めてひもで縛り、ドラム缶で木灰と一緒に煮る準備。
10~12時間くらい煮るので、火をつけるのは明日。
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一日目の作業はここまで。
外皮をはがす作業が大変だった。皮ははがれたくなくて、けっこうな力がいる。
外皮部分を厚くしてしまうと使える部分が少なくなっちゃうし、枝があったところはなかなかはがれない。
織りのための実習とは思えないほど、ガテンな作業ばかりだった。

宿泊はあつみ温泉。
同じ部屋には21歳から私39歳までの6人。若い順から部屋割りしたのかな?
比較的世代が離れていないので、ガールズトークは盛り上がり、すごく仲良くなれた。
専攻は染織3人、日本画1人、ランドスケープ2人。
私たち染織は必修選択科目になっているのだけど、ほかのコースの人は芸術環境演習として参加している。
22人の参加者のうち、染織コースは半分くらいだったんじゃないかな。
ほかのコースの人と話す機会もなかなかないので楽しかった。
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夕食のあと、近くにある足湯で酒盛り。

3日間、ひたすらビールを飲んでるワタクシをみんな温かく見守ってくれたわ。

高速バスで朝到着→肉体労働のため、同じ部屋3人の高速バス組は早々に寝に入った。
明日も肉体労働。川へ入っての作業もあるんだ。
晴れるといいなー。(外は土砂降りの雨だった)

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2009.07.02

山へ糸採りに

今夜の夜行バスで山形へ向かう。
明日から3日間、大学の専門選択科目「山形産地研究(しな織り)」で関川しな織り協同組合へ行くのだ。
産地研究では沖縄へ行くコースもあるんだけど、2年前に沖縄に行ったときに妹に協力してもらってかなり見てきたから、あえて人気の沖縄産地研究はやめた。

うっさ姉妹「沖縄ちゅら布探訪」珍道中(恒例)記はこちら
ちゅら布写真はこちら

しな織りは、しな(木へんに品)の木の樹皮から繊維を取り出す自然布である。
大学の実習でなければなかなか体験できない。
カリキュラムを見ると、1限目は簡単な説明の後、いきなり「伐倒」だから。
樹皮をはがすのも相当の力がいるらしい。
なんかガテン仕事担当になりそうだなー。
(今までの経験から約半数は私より年配の方のように思える)
川の中に入ってやる作業もあるので、持ち物リストには長靴。
樹皮をはがしやすい梅雨時が旬なためこの日程なんだけど、天気予報を見たら土曜日と日曜日は雨の中の作業になりそう。

今日のうちに着いて宿に泊まり、明日から実習に備えられれば楽なんだけど。
ビンボーな私は新幹線代と前泊分を節約するため、明日の朝到着の夜行バスで行く。
帰りもその日のうちに電車で新潟に出て、新潟から夜行バス。
(山形と言えども山形新幹線ではなく、上越新幹線で新潟まで出て、海沿いを北上した場所なのだ)
月曜日の早朝に池袋到着予定だ。
無謀とも思えるセッティングに体がもつのか!?

同じ染織コースの人たちが参加するので情報交換もいっぱいしたいし、これから一緒に頑張っていける友達もできたらいいな、と思う。
とりあえず、帰ってきてからぶっ倒れようとも3日間は充実した時間になるよう頑張ろうっと。

では行ってきます。
帰ってきてから詳細レポするからねー。

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2009.06.30

夏に向けて 銀蔵の特訓

・・・・・・・クロールの練習かなにか?
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けのびは完璧マスター
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2009.06.28

日本伝統工芸染織展<染織7>

5月のレポも終わってないし順番ちがってるけどレポ再開。
5_018毎年、日本伝統工芸会会員の作品展が行われる。

日本伝統工芸会の会員には「重要無形文化財保持者」、いわゆる「人間国宝」がいる。
染織部門では、喜如嘉の芭蕉布の平良敏子さん、紅型の玉那覇有公さんなどだ。
その方たちの作品が一堂に会するのが、この染織展。
さすが、見ごたえ十分。

平良敏子さんの芭蕉布着尺、薄茶に染めた地に茶褐色の縦絣、シンプルな柄で地味そうに見えるが、すぐに目を引いた。

玉那覇有公さんの紅型、ガラスのショーケースに入っていたんだけど、裏にまでしっかり染められている紅型両面着物だから、見て回っている最中に裏が見えたとたん、彼のじゃないかとすぐわかった。
鮮やかな沖縄の海を思わせる明るいブルーの地に、植物(作品タイトルはボタンヅル文様)の細やかな柄が一面に染められていた。
細かすぎない文様、地と柄との配分、柄と柄との間の絶妙な空け方、配色、すらりとやってのけるところがさすが。
この作品は心に残ったものの一つだ。

八重山上布の新垣幸子さんが日本工芸会会長賞を取っていた。
穏やかな緑と澄んだ青が5cm幅ほどの縦縞になっている。
その中に、縦絣模様、緯絣模様、絽、と手のかかる手法がこれでもか、と凝縮されているのに、見事に一体化されていてどれもうるさくなく違和感なく、素晴らしい作品だった。

ほかにも首里花倉織、小千谷縮、座繰り手引き糸着尺など、さすが目を奪われる作品ばかり。
伝統を守り、その特色から脱しない範囲で、新たなアイデアを練り、新作を作り出す。
特に人間国宝など名前が広く知られている人は、期待もされる。
すごい。 その一言しか浮かばない。

会場内何周もして、一点一点目をこらして見、お腹いっぱい堪能してきた。
美しいものを見ることは本当に心を豊かにしてくれる。
勉強になる、なんてあまりにおこがましくて言えないけど、私のはるか先を歩いていらっしゃる皆さんに敬意を表しながら見させていただいた。

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<染織5> 織成舘
<染織6> 二大原始布-からむしとシナ布-

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<美術2> <染織2>と同
<美術3> ルーブル美術館展1
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2009.06.26

悲しいお知らせばかり・・・

今日はなんて日なんだろう。悲しいニュースばかり続いた。

1つは友人の16歳のにゃんこ。
病気がわかって頑張ったんだけど、昨夜、彼女の胸の中で旅立ったそうだ。
小さい頃飼っていた15歳で旅立ったリー君のことを思い出し、いずれは月に帰ってしまうであろう銀蔵のことを思い・・・・。
痛みから解放され、安らかに眠って欲しいと小さく手を合わせた。

2つ目は私の中の永遠のスーパースター、マイケル・ジャクソンの急逝。
朝から大ショックだ。
今もテレビで栄光とともに暗い部分を取り上げているが、彼の才能、彼の影響力、彼の活動の偉大さは、少しのスキャンダルやマスコミがおもしろおかしくとりあげる噂とは比べ物にならない。

アフリカの子ども達の救済に一番最初に手をあげたのは彼だ。
「We AreThe World」の作詞・作曲を手がけ、若い頃から基金を設立し、チャリティー活動を積極的に行っていた。
ベルリンの壁の崩壊、きっかけは彼だったと知っているだろうか。
崩壊する日の3日前、マイケルはベルリンの壁の西ドイツ側でコンサートを行った。
それを聞こうと東ドイツ側に何万人もの若者が集まり、壁崩壊へのうねりとなったのだ。
「Black or White」では、人種、民族、宗教の垣根を取り払おうというミュージックビデオになっている。

私は2回コンサートへ行った。Dangerous Tour とHistory Tour。
豆粒ほどのマイケルだったけど、そのパワフルなエネルギーは伝わって本当にすごかった。
マイケルは伝説になってしまった。悲しい。
彼のダンスが大好きだったから、何かDVDを買おう。
<追記:この後、4本もDVDを注文してしまった>

最後に、今日の午後、友人から電話があった。
私が就職して最初の職場でお世話になった方が、卵巣癌で入院しているそうだ。
卵巣と子宮を摘出したけれど、リンパの癌細胞は取りきれなかったらしい。
余命・・・・今年いっぱい・・・。
彼女はまだ51歳なのに。
平日はお見舞いも少ないだろうから、来週月曜日に病院に行ってこようと思う。
彼女を前にして笑えるだろうか。
彼女が笑ったら、泣いてしまいそうだ。

なんて日だったんだろう。悲しくて悲しくてならない。

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2009.06.24

アフガン編みベスト

久しぶりに編物ネタ。
私は以前、編物を習っていたが仕事が忙しくなって通いきれなくなり、資格をとるまでいってなかったのだ。
ところが縁あって、編物界の重鎮、仙洞田万里子先生の編物塾で1年半教えていただくことができ、製図、割り出し、高度な技術をみっちり仕込まれた。
そのクラス、講師レベルの方達が受講するクラスだったらしく、講師資格を持っていない私に先生はビックリ!
何かを質問しても解答が早く(編物は計算。計算なら早い)、技術的にもきちんとできるのに、もったいないわよアナタ!講師資格取らなきゃダメよ!と先生が直接電話をしてくださったお友達の教室へと行くことになった。

その教室、飛び級で講師科を受けさせてくれたり、私一人のために指導員の先生を夜間クラスに新たに配置してくださったりと、とても良くしてもらっている。
今のクラスは10人くらいで、私だけが講師科、ほかの皆はスタンダードクラス。
指導員の先生の教え方を生で見ることができるし、簡単なことなら私も教えてあげられる、すごくいい環境だと思う。

かぎ針編み、棒針編み、アフガン編みの課題が終わり、卒業制作に入っている。
実はアフガン編み、初めてだった。
前回習っていたときはアドバンスクラスの途中で終わってたから。
かぎ針編み、棒針編みなら、ほとんどわからないことはないんだけど、アフガンは苦労したよー。
目が消えちゃって、途中からなぜか数が合わなくって、悲鳴をあげながら編んでいた。
(左) その課題が下のベスト。これで提出、無事合格。
(右) ベストは母にあげるのだけど、母好みに長めにしたいと、下の部分を編み、モチーフつなぎの要領で付け足した。
光の加減で色がちがうけど、右のが本物の色に近い。
1_002_25_003

卒業制作は無謀にもアフガン編みのジャケット。
だって、アフガンに負けたくないんだもん!
ここで引いたら苦手意識しか残らなくなるもん。
絶対モノにするんだからっ!

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2009.06.22

この夏のヘアスタイル

5_003_2この丸みは・・・

銀蔵さんたら、すのこの台に乗っかって、カーテンの向こう側で何かに夢中。
5_004と思ったら、やられたー!

インド更紗の布を買ってきて縫った、お気に入りのカーテンだったのにー!

(涙)
5_015_2
この夏、彼はモヒカンヘアでキメるそうです。

5_019_2なぜ、そんな頭に・・・

(涙)

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2009.06.20

二大原始布-からむしとシナ布-<染織6>

東北の伝統工芸を広めていこうとしているゆずりはさんの企画展。
5_017_2この看板と同じ、おばあちゃんが糸を績んでる姿のDMを見て萌えてしまったよ。

ゆずりはの企画展には必ず「店主のお話会」というのがあって、店主である田中陽子さんがこの伝統工芸との出会い、想い、体験談などをお話してくださる。

日本に絹や綿が入ってくる前、昔の人は植物から繊維を得、着るものを作っていた。
それらを古代布や原始布という。
シナ布(しなの木)、からむし(苧麻)、葛布(葛のつる)、藤布(藤のつる)、芭蕉布(糸芭蕉)・・・
どれも縄文時代から、それぞれの地で人々が見つけた繊維の材料だ。

これらの植物から繊維をとることはすごく手間がかかる。
たとえば葛布はこちら。シナ布はこちら
飛鳥時代に絹が、室町時代に綿が入ってくるとこれらの原始布は絹や綿に取って代わられ、生産が激減する。
けれど原始布は私たちの遠い祖先が知恵を絞り、「ないものの中から生み出した」大切な遺産。
各地でその技術の保存、継承が行われている。

実は7月の初め、2泊3日で山形にシナ布づくりを体験しに行く。大学の「産地研究」という授業。
だから、今回の企画展はとてもタイムリーで、からむしはそっちのけでシナ布ばかり見てきた。
5_008 5_010

5_009_2シナ布は麻や糸芭蕉とちがい、素材が木である。
だから着尺には向かない。
着物というよりは羽織のような形、かぶりのTシャツのような形で着ていたようである。

通気性が良く、水に強いので、生活道具にも欠かせないものだった。
(左)荷造り用のロープ
(右)川にしかけて魚を取る袋
5_007_2店主の田中陽子さんがシナ布の帯をしめてられたが、帯が硬いときは少しぬれタオルで湿らせるのだそうだ。
この帯はもう10年になるそうだが、使えば使うほど身体になじみ、それでいて形がくずれない優れものだと気に入られてた。

5_012素材が木なので、古布になると色が変わっていくそうだ。
柔らかさが増し、味わいのある濃い色になっていく。

店主のお話の中で何回も出てきたのが「与えられた条件の中から何かを生み出す力の凄さ」
厳しい気象条件の東北の山間部でこそ生まれたシナ布は、なんともマイナスイオンな木の香りがした。

ゆずりはの企画展、これから奈良、京都、静岡と回ります。
機会があったらのぞいてみてください。

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2009.06.15

心にしみた

昨日は前の課で一緒だった同僚同士の結婚式だった。
前の課はとても仲が良くて、職場がバラバラになってからでもよく遊んだ。
飲みにも行ったし、スキーにも行った。
だから2人の結婚はとても嬉しい。
新婦はバレー部の後輩で、初めての職場異動で、我が社のシステムやこれからの仕事で必要なことを教えていったので、妹のようだった。
彼女のお母さんが真っ先に私に挨拶に来たくらいだから。

列席者も当然我が社の人間が多く・・・・・。
こんなに多くの職場の人に会うのは、1年ぶり。
実はそれがとても気の重いものだった。

でも、返ってきたのは心配してくれる優しい笑顔と、頑張れよ、待ってるよっていう言葉だった。

私は何とか7月で復帰したいと思っているんだけど、主治医や上司の判断で一番忙しい8月を過ぎてから、と調整をしているところ。
あの忙しい夏をマイナス1人でやることがどんなに大変かわかっている。
ただ、あの次から次へと来る仕事をこなす能力と体力に自信がないジレンマもある。

今春の人事異動で人事課長になった上司と話をして、上司の気持ちやみんなの気持ちを聞いて、私はもう少しお言葉に甘えさせてもらっていいのかなって思った。
ギリギリの状態で無理して仕事していた去年の夏のお前はもう見たくない、と。
前のように元気に笑って仕事しているお前に戻ったら帰ってこいよ、だって。

新郎も、バレー部も、みんな気軽に声をかけてくれて。
腫れ物にさわるような会話をされたらどうしようと思ったけど、握手とハイタッチとハグの嵐だった。

早く元気になろう。
本当にそう思った。
私が思っているよりはるかに多くの人が気にかけてくれている。
みんなと触れ合って実感した。

さすがに昨日は途中で電池切れ。
今日も疲れが抜けないのでずっと寝てる。
緊張して行って、たくさんの人と話して、いろいろ考えさせられて疲れちゃった。

結婚式も明るくてアットホームないいお式でした。幸せになってほしいなー。

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2009.06.10

ルーヴル美術館展2<美術5>

いつまでたっても関西周遊レポができないんだけど、忘れないうちに行ったばかりのルーヴル美術館展 -17世紀ヨーロッパ絵画-
国立西洋美術館に行ってきました。
090610_14200001今週末で終わりなので駆け込みで行って来た。
私は30分待ちだったけど、出てきたら80分待ち(午後2時ごろ)になってた。

この前の静物デッサンの先生から、全部見る必要ないからコレだけは見ておいたほうがいい、ってのを教えてもらえた。
カメラを持っていかなかったので携帯の写真で映りがよくないけど・・・
(撮ってきた写真は看板のものだけど、↑のHPできちんとしたのが見られます)
090610_14210001_2090610_14250001_2

左:ヨハネス・フェルメール 「レースを編む女」
右:クロード・ロラン 「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」
写真ではわかりにくいけど、クロード・ロランの絵は幻想的で朝陽の中出航する港の風景がとても素敵でした。

絵がよくわからない私でもスゴイと思ったのが、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工ヨセフ」
(↑HPにも載ってますので見てください)
090610_14230001_2 090610_14230003_2
子どもがろうそくにかざしている手!
灯火が透けてる質感、なんて美しいんでしょう。すっげーと純粋に感動した。

あとは、レンブラント・ファン・レイン「縁なし帽を被り、金の鎖を付けた自画像」
(↑HPの一番最初の黒い服と帽子をかぶったおじさんの絵)
ディエゴ・ベラスケス「王女マルガリータの肖像」
この5点だけで後はスルーしてもいいと言ってました<デッサンの先生

17世紀のヨーロッパと言えば、ローマではバロック芸術が花開き、フランスでは太陽王ルイ14世が君臨し、メディチ家だの大富豪が勢力をのばし、スペイン・ポルトガルは大航海時代。
王家や富豪の庇護を受けて宮廷画家が活躍した時期。
壁面いっぱいの大きさに描かれた絵はどれもド迫力でした。
あと、やっぱり宗教色が強い。
天使が飛んでる絵が多かった。どれも同じに見えてよくわからないんだけどね。

さて、洋画にはあんまりアンテナが働かない私。
何か得るものはあったんかなあ。
<美術3>のルーヴル展の方がおもしろかったなぁ。
今回は絵画ばかりで、なんでおじさんの自画像がすごいんだろう、????な気分でした。
実際、フランスのルーヴル美術館で延々とこういう絵が続いたら飽きる気がする。
良さのわからぬゲイダイセイでした。

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